ニシン

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食品の豆知識「ニシン」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ニシン」のページでは、ニシンの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ニシン、にしん、鰊、ニシン科

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ニシン
 ニシンはニシン科の魚で、体色は、背中側が暗青色、腹側が銀白色をし、体長は35cm程度になります。

寒帯性の魚で、北日本、特に北海道の北部から樺太にかけて分布しています。

東北では「カド、カドイワシ」などとよんでいます。

なお、ニシンは夏および冬にも獲れますが、大抵、春の産卵期に接岸するものを漁獲します。

品質としては、魚肌に光沢があり、腹切れのないもの、また、ウロコが多くついているものが良いとされています。

旬は春で、調理としては、酢の物(マリネ)、塩焼き、蒲焼き、味噌煮、三平汁、にしん蕎麦などにしていただきます。

加工品としては、数の子、バラ子、ミガキニシン、燻製、昆布巻、塩漬け、糠漬けなどに利用します。

また、ニシンの卵粒が付着している子持ちわかめ、また、コンブ、モズクも塩漬けに利用されます。


「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
216 17.4 15.1 0.1 0
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
18 0 22 3.1 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0.01 0.23 0.42 17.4 13
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
4 1.06 0
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
110 350 27 33 240

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
1 1.1 0.09 0.02
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : ニシン





ニシン干し 燻 製

糠 漬

塩数の子 バラ子

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