サヨリ

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食品の豆知識「サヨリ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「サヨリ」のページでは、サヨリの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

サヨリ、さより、細魚、サヨリ科

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サヨリ
 サヨリはサヨリ科の魚で、山陰では「クスビ」、和歌山では「ヤマキリ」、大阪(堺)では「サエロ」、茨城では「ヨド、サイレンボウ」、東京では大型のものを「カンヌキザヨリ」とよんでいます。

北海道から台湾あたりまで広範囲に分布している沿岸性の魚です。

特に南日本に多く、川へのぼってくることもあります。

体が細長く、背部が青緑色、腹部が銀白色で、下アゴが長く突き出ていてます。

体長は40cm程度になります。

産卵期は4〜8月で、春から秋までが美味しいといわれています。

身がよくしまり、淡白で上品な旨みがあり、刺身、酢の物、すしネタ、昆布〆め、吸い物、塩焼きなどにしていただきます。

なお、加工品としては、干物(素干し、みりん干し)に利用されます。


【主な栄養素】 さより 生
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
95 19.6 1.3 Tr 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 (Tr) 3 0.9 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
Tr 0.12 5.2 0.33 5.5
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
10 0.44 2
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
190 290 41 37 190

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.3 1.9 0.03 0.02
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。





丸干し

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