温州蜜柑

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食品の豆知識「温州蜜柑」

　食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「温州蜜柑」のページでは、温州蜜柑の特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ウンシュウミカン、うんしゅうみかん、温州蜜柑、ミカン科

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温州蜜柑

　温州蜜柑（ウンシュウミカン）はミカン科に属し、３００年ほど前に九州で発見された日本独特の品種で、マンダリンオレンジ、サツマオレンジ、オワリオレンジなどともいいます。

樹高２～１０ｍになる常緑樹で、白色、橙黄色の花が咲きます。

果実は、中にある果物の皮が袋状になり果芯の周囲に配列し、橙色で扁円形をしています。

果皮は柔らかくうすいので容易にむけます。

関東南部から九州地方に至る各地で栽培されていますが、主に、和歌山、静岡、愛媛、熊本、長崎、佐賀県などで多くみられます。

多数の品種がありますが、大別すると「ふつう温州」と「早生温州」になります。

収穫期は、１０月下旬から１１月下旬になりますが、早生温州は、外皮が緑色のころから食用にしますので、９月中旬から市場に出回ります。

注目される成分としては、炭水化物を（１２％）、有機酸（主にクエン酸）を（１％）、ビタミンＡを（８４μｇ／１００ｇ中）、ビタミンＣを（３２ｍｇ％）含んでいます。

調理としては、ふつう、そのまま皮を剥いでただきますが、ジュース、ネクター、ゼリー、ママレード、菓子類、ミカン酒、シロップ漬缶詰などの加工品にも利用されます。

「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】（じょうのう・普通－生）

エネルギー（ｋｃａｌ）	タンパク質（ｇ）	脂　質（ｇ）	炭水化物（ｇ）	食物繊維（ｇ）
46	0.7	0.1	12	1
レチノール（μｇ）	β-カロテン当量（μｇ）	ビタミンD （μｇ）	ビタミンE （ｍｇ）	ビタミンK （μｇ）
0	1000	0	0.4	0
ビタミンB1 （ｍｇ）	ビタミンB2 （ｍｇ）	ビタミンB6 （ｍｇ）	ビタミンB12 （μg）	葉　酸（μｇ）
0.1	0.03	0.06	0	22
ナイアシン（ｍｇ）	パントテン酸（ｍｇ）	ビタミンC （ｍｇ）
0.3	0.23	32
ナトリウム（ｍｇ）	カリウム（ｍｇ）	カルシウム（ｍｇ）	マグネシウム（ｍｇ）	リ　ン（ｍｇ）
1	150	21	11	15
鉄（ｍｇ）	亜　鉛（ｍｇ）	銅（ｍｇ）	マンガン（ｍｇ）
0.2	0.1	0.03	0.07

※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より　（可食部１００㌘あたり）
※ ビタミンＡ（レチノール当量（μｇ））＝レチノール（μｇ）＋（１／１２）×β-カロテン当量（μｇ）
※ 炭水化物＝糖質＋食物繊維
※ 食品の栄養　詳細ページ　：　ミカン

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