ヤマノイモ

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食品の豆知識「ヤマノイモ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ヤマノイモ」のページでは、ヤマノイモの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ヤマノイモ、やまのいも、山芋、ヤマノイモ科

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ヤマノイモ
 ヤマノイモ(山芋)はヤマノイモ科に属し、中国が原産で、自然薯(じねんじょ)、山芋(やまいも)、長芋(ながいも)、つくねいも、大薯、いちょう芋、とろろ芋などともよばれます。

主に、熱帯、亜熱帯に自生していますが、日本では、野生型と栽培型がみられます。

このうち野生型には、「自然薯(じねんじょ)」といわれるものがあります。

一方、栽培型には、長い形をした「長芋(ながいも)」、塊形の「つくねいも」、扁平でイチョウの葉のような形をした「イチョウイモ」があります。

主な成分としては、デンプン、粘質物ですが、各種酵素やアミノ酸も多く含まれていますので、滋養強壮食品としても、昔から賞用されています。

ちなみに、この山芋または長芋の根茎の外皮を除去して乾燥したものを山薬(さんやく)といいますが、これは、八味地黄丸(はちみじおうがん)、六味丸(ろくみがん)などの漢方薬に利用されています。

調理としては、とろろ汁、山かけ、酢の物、天ぷらなどにしていただきます。

また、和菓子、かまぼこ、はんぺん、麺類などの原料にも利用されます。


「七訂日本食品標準成分表」はこちら

【主な栄養素】(ながいも−生)
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
65 2.2 0.3 13.9 1
レチノール
(μg)
β-カロテン当量
(μg)
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
0 0 0 0.2 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
葉 酸
(μg)
0.1 0.02 0.09 0 8
ナイアシン
(mg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
0.4 0.61 6
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
3 430 17 17 27

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.4 0.3 0.1 0.03
※ 上記は、五訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ ビタミンA(レチノール当量(μg))=レチノール(μg)+(1/12)×β-カロテン当量(μg)
※ 炭水化物=糖質+食物繊維
※ 食品の栄養 詳細ページ : ヤマノイモ


自然薯
(じねんじょ)
山 芋
(やまいも)

つくねいも いちょう芋

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