ナマコ

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食品の豆知識「生鮮食品・加工食品」編
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食品の豆知識「ナマコ」

 食品には、私達の身体に栄養を補給する働き、バランスを整える働き、また、旨味や彩り、香りなどを楽しませる働きがあります。すなわち、私達が生活するうえにおいて、またそれを楽しむうえで、必要不可欠な存在といえます。そこで、この食品の豆知識「ナマコ」のページでは、ナマコの特質、品質、調理、用途、加工品などの内、特に必要と思われる基本情報を列挙し、その情報によって、今の食生活が更に有意義なものになればと願っています。

ナマコ、なまこ、海鼠

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ナマコ
 ナマコは棘皮動物(きょくひどうぶつ)ナマコ類の一種で、全国いたるところの水深10〜40m程度の砂泥域や岩礁地帯に生息しています。

通常食用にされるのは、シカクナマコ科の「マナマコ」で、体が長く左右相称形で、前端に口、後端に肛門があり、体長が20〜30cm、幅が6〜8cmになります。

また、この「マナマコ」には、青みがかかった「青ナマコ」(内湾の砂泥地でみられる)と栗色と褐色の模様がある「赤ナマコ」(外洋の岩礁域でみられる)の2種類がみられます。

両者とも味はあまり変わりませんが、市場では「赤ナマコ」の方が高価で取引されています。

ちなみに、黒っぽい色をした「黒ナマコ」もみられますが、食用にはほとんど利用されません。

品質としては、一般に、表皮がしっかりしていて、身がしまり、弾力をもつものが良いとされています。

なお、旬は初冬ですが、晩春から初夏の産卵期には味が著しく落ちます。

調理としては、まず口先を切り、腹を開いて内臓を抜き、塩を振ってヌメリを除き、身をスライスして、大根おろしを添え、二杯酢または三杯酢でいただきます。

また、吸い物に利用することもあります。

加工品としては、内臓を除き煮て乾かした「いりこ(=海参)」、内臓(腸管)を塩辛にした「このわた(海鼠腸)」、卵巣の干物「このこ=くちこ」などがあります。


【主な栄養素】 なまこ 生
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
23 4.6 0.3 0.5 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
5 Tr 0 0.4 0
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.05 0.02 0.1 0.04 2.3
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
4 0.71 0
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
680 54 72 160 25

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
0.1 0.2 0.04 0.03
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。


【主な栄養素】 なまこ このわた
エネルギー
(kcal)
タンパク質
(g)
脂 質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維
(g)
64 11.4 1.8 0.5 0
β-カロテン当量
(μg)
レチノール活性当量
(μg [μgRAE])
ビタミンD
(μg)
ビタミンE
(mg)
ビタミンK
(μg)
75 66 0 0.4 23
ビタミンB1
(mg)
ビタミンB2
(mg)
ナイアシン
(mg)
ビタミンB6
(mg)
ビタミンB12
(μg)
0.2 0.5 4.6 0.13 11.4
葉 酸
(μg)
パントテン酸
(mg)
ビタミンC
(mg)
78 2.13 0
ナトリウム
(mg)
カリウム
(mg)
カルシウム
(mg)
マグネシウム
(mg)
リ ン
(mg)
1,800 330 41 95 170

(mg)
亜 鉛
(mg)

(mg)
マンガン
(mg)
4 1.4 0.1 0.44
※ 上記は、七訂日本食品標準成分表より (可食部100cあたり)
※ 「Tr」は、微量を表す。



このわた(海鼠腸)

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